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複製開始の制御メカニズム

ふくせいかいしのせいぎょめかにずむ

M期からG1期にかけての移行期に,クロマチンに結合したORC複合体がCDC6とCDT1タンパク質をリクルートし,さらにMCMへリカーゼ複合体のローディングを促進して,複製起点にpreRC(pre-replication complex)とよばれる複合体が形成されることでライセンス化される.preRCはさらにさまざまな因子を結合し,preIC(pre-initiation complex)となる.S期における複製活性化には,さらにCDKとDDKキナーゼ活性化によるリン酸化が必要である.preRCはゲノム上に実際に発火する以上の数が用意されており(ドーマントな複製起点),フォーク進行停止などに伴って活性化されることが複製完了に重要とされている.(実験医学2012年9月号より)

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小林武彦/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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