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陳述記憶,非陳述記憶

ちんじゅつきおくひちんじゅつきおく

陳述記憶というのは言葉などで説明ができるタイプ記憶であり,その成立には海馬が重要な役割をしている.陳述記憶にはエピソード記憶と意味記憶がある.場所にかかわる記憶は「空間記憶」と呼ばれることもある.非陳述記憶には,手続き記憶や情動記憶がある.「手続き記憶」というのは,技巧や運動技能などに関する記憶であり,大脳皮質・基底核・小脳などがかかわる.情動記憶はパブロフ型の条件付けに代表されるような,特定のキューや文脈と情動を結びつけるタイプの記憶である.大脳辺縁系が関与する.その他,これらと別のタイプの記憶としてリアルタイムの思考にかかわる作業記憶がある.(実験医学2015年8月号より)

睡眠と覚醒のサイエンス

なぜ眠るのか? その分子実体は? どう制御できるのか?

櫻井 武/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです