本特集では,「研修医が見落としがちな診断編」,「研修医が間違いがちな治療編」,「研修医が陥りがちな対応編」と題して,経験豊かな先生方に,“よくあるピットフォール”について解説をしていただきました.
まず「研修医が見落としがちな診断編」では,(1)ERで用いる便利な診断名であり,同時に怖い診断名でもある“胃腸炎”について,(2)「脳卒中ではない“片麻痺+意識障害”」について,(3)「一見,脳卒中に見えない脳卒中」について,具体的な事例をあげて,誤診しないためのポイントやコツを披露していただきました.
次に「研修医が間違いがちな治療編」では,(1)静脈ルートをとる際に,病態や今後起こりうる症状を十分に考慮しなかったために,急変時に適切に対応できなかった事例,(2)創を縫合するにあたって必ずチェックすべき点がおろそかになったために異物を残したまま縫合してしまった事例,について述べていただきました.ERにおける手技の修得は,決して技術を身につけることだけに終始するわけではなく,手技を施行する際のさまざな判断力も大切であることを感じとっていただければと思います.
最後に「研修医が陥りがちな対応編」として,(1)ERでの不適切な接遇によって,患者さんが立腹してしまった事例,(2)“苦手意識”を抱いている指導医に対して研修医がコンサルトを躊躇したために,患者さんを危険に晒してしまった事例,をあげていただくことにより,ERにおける対人関係のピットフォールとはどのようなものか,お示ししました.実際にERの研修をはじめてみればすぐにわかることですが,臨床の現場では,このようなきわめて“人間くさい”側面も決して無視はできないものなのです.
「胃腸炎と思ったら虫垂炎だった」「患者さんを怒らせた」など,研修医が必ず経験するつまずき症例を解説.本当はどうすべきであったか,今後は何に注意すべきかなど,同じ失敗をしないための教訓を学びます.
本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます.店頭にて見当たらない場合は,下記情報を書店にお伝え下さい.
お近くに取扱書店が無い場合,特に海外でご覧になりたい場合,羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので,下記ご参照のうえ,注文をご検討ください.
本書を羊土社HPにてご購入いただきますと,本体価格に加えて,送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります.お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください.
分類 | 項目 | 費用 | |
---|---|---|---|
国内 | 消費税 | +200円 | |
送料 | +500円 | ||
手数料(代引きのみ) | +300円 | ||
海外 | 航空便送料 | 第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) | +680円 |
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) | +870円 | ||
第2地帯(ヨーロッパ) | +870円 | ||
第3地帯(アフリカ、南米) | +1130円 | ||
EMS便送料 | 第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) | +1400円 | |
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) | +2000円 | ||
第2地帯(ヨーロッパ) | +2200円 | ||
第3地帯(アフリカ、南米) | +2400円 |
※この表は本書のみご購入いただいた場合の費用をまとめたものです.他の書籍を同時に購入する場合はお申し込み金額や重量により費用が異なってまいりますのでご注意ください.
法人での書籍の一括購入につきまして,「見積書や請求書払い」「複数の発送先への対応」「研修用などで使用する書籍の選定についてのアドバイス」等、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。