レジデントノート増刊 Vol.14 No.14

循環器診療の疑問、これで納得!

何となくが自信に変わる、現場で知りたいホントのところ

  • 村川裕二/編
  • 2012年11月20日発行
  • B5判
  • 244ページ
  • ISBN 978-4-7581-0541-5
  • 4,950(本体4,500円+税)
  • 在庫:あり
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本当は面白い循環器診療!多彩な疾患のなかでも特に困ることの多い心不全や虚血性心疾患,不整脈などを重点的に解説.初級者からある程度の経験を積んだ医師まで幅広いレベルに対応,臨床のセンスを磨く知識が満載!

目次

第1章 心不全のこんなこと

1.低ナトリウム血症と出会うとき【川井 真】

  • まず基本
  • ここでつまずく:体液調節機構
  • 少しわかってきたころ:低ナトリウム血症の鑑別と治療
  • さらにステップアップ

2.合併しやすい2つの疾患~心不全と肺炎【門田宗之/伊勢孝之】

  • 意外に多い肺炎と心不全の合併
  • 心不全と肺炎の鑑別
  • 肺炎は心不全を,心不全は肺炎を増悪させる
  • 重症心不全では日和見感染も鑑別を(症例提示)

3.心不全に呼吸管理する意味【樋口義治】

  • まずは基本:酸素化の改善
  • ここでつまずく:陽圧換気への移行の判断
  • ここが見えれば
  • 治療のスジ

4.非侵襲的陽圧換気(NPPV)をまずはじめる【樋口義治】

  • まずは基本的な成り立ちを
  • NPPVの特徴を知る
  • 少しわかってくれば:NPPVの適応の判断
  • ここが見えれば:NPPVのモード設定
  • 治療のスジ

5.利尿薬は魔法のくすりか【藤井洋之】

  • まず基本
  • 利尿薬の使い方
  • 使うとき気にすること
  • 反応が悪いとき考えること

6.混ぜればいいのか,ドブタミンとドパミン【青柳秀史】

  • ドパミン
  • ドブタミン
  • ドブタミンとドパミンの併用

7.急性心不全のクリニカルシナリオという発想【髙橋智弘/小松 隆】

  • まず基本
  • ここが見えれば

8.PDE-Ⅲ阻害薬の出番はいつ?【池ノ内 浩】

  • 強心薬の種類
  • まず基本:強心薬の作用機序
  • ここでつまずく: PDE-Ⅲ阻害薬とは
  • これまでの治療研究成績からわかること
  • PDE-Ⅲ阻害薬の使い方
  • 結論

9.hANPを使うとき,使わないとき【高部智哲】

  • 基本
  • hANPの特徴
  • hANPの適応
  • hANPを使わない場合
  • BNP製剤について

10.Forrester分類とNohria-Stevenson分類はどこが違う?【絹川真太郎】

  • まず基本:2つの分類の特徴
  • ここでつまずく
  • 少しわかってきたころ
  • ここが見えれば―治療選択

11.研修医のための心原性ショックの非薬物治療(補助循環)【内藤 亮】

  • 心原性ショックの鑑別・診断
  • 治療の原則

12.「拡張不全」,なぜ悪い?【小早川 直】

  • 心室は時間によって弾性が変化する袋である
  • 弛緩にはエネルギーが必要である
  • Advanced Lecture:タイチンと心機能

13.胸水を認めたら【三谷治夫/福馬伸章】

  • どうやって,肺に水がたまるのか
  • 少しわかってきたところで
  • 胸水は,診断情報の濃縮液(エキス)
  • こんなことがありました

14.慢性心不全のPhilosophy【松村 穣】

  • まずは基本:慢性心不全って?
  • ここでつまずく?:心不全と診断するまで
  • 少しわかってきたところで:ちょっと難しい話
  • ここが重要:慢性心不全治療のPhilosophy
  • 慢性心不全治療の常識ではあるが
  • もう1つの大切な治療:基礎疾患の治療
  • それでも難しい慢性心不全

15.心不全にβ遮断薬を使う理由【伊勢孝之】

  • β遮断薬の種類と特徴
  • β遮断薬導入のタイミングとその方法
  • 心不全に対するβ遮断薬の効果

16.レニン・アンジオテンシン系の基礎はどこまで必要か【長田太助】

  • レニン・アンジオテンシン系の基本
  • 循環RA系と組織RA系
  • RA系の新展開
  • 薬物治療の背景

17.心不全はなぜ突然死するのか【今井 靖】

  • 不全心における解剖学的・構造的変化が不整脈を生じやすくする
  • 神経・体液性因子も突然死に関与
  • カルシウム過負荷による不整脈誘発性の増強
  • 心不全治療に用いる薬剤に関連した不整脈の原因
  • 心臓突然死を生じやすいリスク因子は

第2章 虚血のこのごろ

1.急性冠症候群にバイアスピリン®とプラビックス®を投与するのはなぜか【杉下靖之】

  • まず基本
  • 常識的に:アスピリンの投与
  • 少しひねって:プラビックス®の役割
  • 少しわかってきたころ:アスピリン投与の問題点
  • こんなことがありました:実際の経験症例より

2.誰にバイパス手術を勧めるのか【今中和人】

  • 虚血性心疾患治療の集団的勘違い
  • PCI vs. CABGのガチンコ
  • 日本のPCI/CABGのガイドライン
  • オフポンプ・イリュージョン
  • 非心臓疾患ではPCI?

3.安定狭心症の考え方,あちらとこちら【山口浩司】

  • 安定狭心症の治療方法は?
  • PCIの適応は?
  • 狭心症患者にまず必要な薬って?
  • Advanced Lecture:プラーク安定化って?

4.薬剤溶出性ステント(DES)と非薬剤溶出性ステント(BMS)【伊達基郎】

  • PCIの発展
  • ステント血栓症(stent thrombosis:ST)
  • ST上昇型心筋梗塞(STEMI)症例でDESは使用できるのか?
  • DES時代のBMSの役割とは?

5.冠攣縮は本当に日本人に多いのか【原 政英】

  • 冠攣縮のメカニズムと原因
  • 冠攣縮の頻度と疫学
  • 診断のポイント
  • 症例提示

6.硝酸薬とニコランジルは他人か【房崎哲也/小松 隆】

  • 硝酸薬の(薬理)作用
  • 硝酸薬投与の予後に関する研究の変遷
  • ニコランジルの(薬理)作用
  • ニコランジルの各病態に対する有効性
  • 使い分け・使い方

7.むずかしくてイヤになる動脈硬化のサイエンス【添木 武/佐田政隆】

  • まずは歴史から
  • 現代はどう考えられているのか
  • 実際の臨床との関係は?

第3章 不整脈をみたら

1.みかけはそれほどでもないが実は危険な心電図【速水紀幸】

  • まず基本
  • 実は危険な心電図

2.心房細動に使える抗不整脈薬は何か【畔上幸司】

  • まず基本
  • ここまでが常識
  • 少しわかってきたころ
  • ここがクリアできれば
  • ここが見えれば

3.発作性上室性頻拍(PSVT)のとめかた~手取り足取り【出口喜昭】

  • まず基本:PSVTとは
  • 治療の流れ
  • ここでつまずく
  • 診断と治療の選択

4.一時的ペーシング【田中泰章】

  • まず基本:一時的ペーシングの必要性の判断
  • 徐脈性不整脈の症状は?
  • 徐脈性不整脈の診断
  • 徐脈性不整脈治療の流れ
  • 個々の治療のすすめかた

5.抗凝固療法~今どうなっている?【山内康照】

  • 凝固カスケードと抗凝固薬の作用機序
  • 抗凝固薬の特徴
  • 心原性塞栓症リスクのスコアリング

6.はじめてのElectrical storm【円城寺由久】

  • Electrical stormとは
  • 失神患者に遭遇したら
  • Electrical stormの要因
  • Electrical stormの対処法

7.植込み型除細動器(ICD)を勧めたいとき【佐藤 明】

  • 植込み型除細動器,両室ペーシング機能付き植込み型除細動器とは
  • 植込み型除細動器はどんな症例に役立つの?
  • 植込み型除細動器の問題点

8.アブレーションに向いている心房細動【静田 聡】

  • まず基本:カテーテル・アブレーションとは?
  • 心房細動に対するアブレーション
  • 3Dナビゲーションシステムの開発と進歩
  • 症例提示:心房細動アブレーションの実際
  • 心房細動アブレーションの合併症
  • 心房細動アブレーションの成否の予知因子
  • 心房細動アブレーションのガイドラインでの適応基準

第4章 これも知っておきたい

1.アナフィラキシーに出会ったときの動き方【原 知也】

  • アナフィラキシーの診断
  • 初期対応

2.血圧が低いときに考えること【佐川俊世】

  • まず基本
  • 実際の症例で考えてみよう

3.甲状腺機能と不整脈【杉浦杏奈/速水紀幸】

  • まず基本
  • 治療のスジ
  • 個人的な意見

4.ERでの心エコー【山形研一郎/宇野漢成】

  • 急性心筋梗塞
  • 急性左心不全
  • 肺塞栓
  • 大動脈解離

5.神経調節性失神(NMS)はありふれた病気か【丹野 郁】

  • 神経調節性失神の頻度
  • 神経調節性失神の機序
  • 神経調節性失神の診断
  • 神経調節性失神の治療
  • 神経調節性失神の予後

6.大人で見つかる先天性心疾患【杉下和郎】

  • まず基本
  • ここでつまずく
  • 少しひねって
  • 少しわかってきたころ
  • ここが見えれば
  • 治療のスジ
  • 考え方が変わった

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