査読を制すれば研究生活がうまくいく!査読で消耗しないテクニック,論文投稿で気をつけるポイントを解説.水島ラボで蓄積・改訂されてきた,コメントとして今すぐ使える765例の英語例文集も.
目次
はじめに
巻頭言【大隅良典】
第1部 査読のリアル
1 査読依頼がきたら
ピアレビューシステムの原則
査読依頼を引き受けるべきか
断るべき時
世界の動向
2 査読の心得
何を評価すべきか
①正当性
②論理性(主要な結論が論理的にサポートされているか)
③新規性
④重要性
⑤普遍性
⑥倫理性
⑦論文の体裁
コメントすべきではないこと
universal principled review templateの提案
総説の査読の場合
改訂論文の評価
英語について
査読者も評価されている
3 査読の実際
プリントアウトすべきか
PC画面で効率よく査読する方法
研究室メンバー内外のヘルプ
コメントの書き方
書き方の例
エディターへの秘密のコメント欄
補足
4 査読システムの試行錯誤
査読と論文出版に関連する問題点
査読の仕組みはジャーナルによって異なる
レフェリーコメントの相互閲覧(cross-review)
査読コメントのリサイクル:他のジャーナルへのトランスファー
査読コメントの公開
査読者名の公開
ダブルブラインド
eLifeのユニークな査読プロセス
eLifeが試みた過激な実験
新しい査読の共通プラットフォーム「Review Commons」
プレプリントサーバー:「査読後に公開」から「公開後に査読」へ
5 査読者へのインセンティブ
査読者枯渇の危機:完全にボランティアでよいのか?
お金で解決できるか?
査読者名の公表による感謝の意の表明
査読証明書の発行
ジャーナルやデータベースの無料購読サービス
オープンアクセスジャーナルへの掲載料無料サービス
アクセプト率が高くなるのではないかという期待は無駄
第1部の最後に
第2部 特別座談会【水島 昇(司会),今井眞一郎,田口英樹,中山敬一】
私たちの査読のリアル
はじめに
自己紹介と現在の査読への取り組み
査読を引き受ける・引き受けないの線引きは?
査読者コメントの長さはどのくらいが理想か?
査読者は「建設的」であるべきか?
査読の実際,三者三様
査読者コメントから査読者はばれるのか?
プレプリントサーバーに出す理由・出さない理由
理想の論文評価システムはどのような形か
査読者やコメントの透明性は何をもたらすのか
査読者へのインセンティブ
査読を通じてサイエンスを育み,楽しもう
第3部 査読例文集
はじめに
人称について
時制について
1 論文全体に関わるコメントに使える英語表現
論文の要約
研究分野に関するコメント
肯定的な意見
否定的な意見
論文全体に関わるコメントのまとめ
2 具体的なコメント に使える英語表現
ページや図を指定する
データを言及しつつ指摘する
主な欠点は
データの良くない点を具体的に指摘する
方法が適切ではない
既報告との関連
文献引用
議論,解釈
追加実験の要求
コントロール
説明不足
定量
統計・定量・有意差
遺伝子導入実験
電気泳動データ
顕微鏡データ
RNAiデータ
論文の体裁
図の体裁
つなぎの言葉
3 改訂版(リバイス)原稿へのコメント に使える英語表現
対応は十分
あと少し
まだ問題あり
コメントに応じていない
説明せずにデータを削除するのは良くない
4 エディターへのコメント に使える英語表現
掲載を勧める
改訂後のPublicationを勧める
雑誌のレベルに足りない
リジェクトとしたけれど見直しても良い
少し躊躇するけれどリジェクト
5 総説へのコメント に使える英語表現
良くまとまっている
良く書けている
タイムリーである
バランスがとれている,客観性がある
自分たちの仕事を強調しすぎ
他の総説と重複している
6 やむを得ず辞退する場合 に使える英語表現
お礼
本来は引き受けたいところ
専門外
この分野の研究はもうやっていない
他にたくさん査読中
他の査読さえ間に合わない
出張や休暇で読めない
忙しくて無理(こうならないように査読時間は確保しておくべき)
共同研究なので不適切
利益相反がある
すでにみた
少し長目に時間が欲しい
お詫び
他を推薦
索引
購入方法・送料について
本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます.店頭にて見当たらない場合は,下記情報を書店にお伝え下さい.
- 【本書名】科学を育む 査読の技法〜+リアルな例文765
- 【出版社名】羊土社
お近くに取扱書店が無い場合,特に海外でご覧になりたい場合,羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので,下記ご参照のうえ,注文をご検討ください.
羊土社HPでのご注文について
本書を羊土社HPにてご購入いただきますと,本体価格に加えて,送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります.お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください.
分類 |
項目 |
費用 |
国内 |
消費税 |
+420円 |
送料 |
+500円 |
手数料(代引きのみ) |
+300円 |
海外 |
航空便送料 |
第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) |
+680円 |
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) |
+870円 |
第2地帯(ヨーロッパ) |
+870円 |
第3地帯(アフリカ、南米) |
+1130円 |
EMS便送料 |
第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) |
+1400円 |
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) |
+2000円 |
第2地帯(ヨーロッパ) |
+2200円 |
第3地帯(アフリカ、南米) |
+2400円 |
※この表は本書のみご購入いただいた場合の費用をまとめたものです.他の書籍を同時に購入する場合はお申し込み金額や重量により費用が異なってまいりますのでご注意ください.
「いま話題の書籍をご紹介します」