Gノート 2016年10月号 Vol.3 No.7

今日からできる薬の引き算

ポリファーマシー対策

多職種連携が解決のカギ!

  • 大橋博樹,八田重雄/編
  • 2016年09月30日発行
  • B5判
  • 176ページ
  • ISBN 978-4-7581-2317-4
  • 2,750(本体2,500円+税)
  • 在庫:なし
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特集にあたって(一部抜粋)

ポリファーマシーへの介入の重要性は近年あらゆる場面で強調されています.しかし,それが問題とはわかっていても,忙しい診療のなかでどのように介入すればよいかという具体的な方法についてはわからないという声を多く聞きます.それは,ポリファーマシーを生む要因が種々絡み合っており,その対応が難しいことが原因です.また,診療の現場では医療者も患者も,「薬の足し算」という行動を「薬の引き算」に変容することに苦慮しているのが現実です.今回の特集では,ポリファーマシーの負の弊害についての知識だけではなく,では現場でどのように介入していくかという視点で特集を企画しました.

(中略)

ポリファーマシーへの介入をはじめて,私自身が感じていることは,「ポリファーマシーのゴールはどこか?」ということです.10剤から5剤に減ったということは確かによいことですが,この数字だけ見ていると患者さんの思いに応えているのか,目標達成した自分に満足しているのかわからなくなることがあります.ポリファーマシーや内服アドヒアランスの問題は,患者さんの思いなくしては語れません.患者さんによっては,薬が多い方が安心という気持ちの方もいるでしょうし,飲み忘れだと医療者は考えていたが,実は飲むのを密かに拒否している患者さんもいるのです.このような患者さんの思いは医師だけでは到底理解できず,多職種での情報共有や対策の相談が必要であると,特に感じています.

(中略)

本特集を通して,ポリファーマシーへの今日からできる介入方法と,多職種連携の重要性,特に問題点を共有し多職種で対策を話し合うことの大切さが伝われば,編者としてこれほど嬉しいことはありません.ぜひ,本特集を読んで実践してみてください!

「多剤併用は問題とわかっていても介入できていない」という方へ!患者背景をふまえた外来・病棟・在宅でのアプローチ,他院・薬局との連携や意外と知らないお薬手帳の活用法など,医師・薬剤師の両視点から解説!

目次

特集

特集:今日からできる薬の引き算 ポリファーマシー対策
多職種連携が解決のカギ!
編集/大橋博樹,八田重雄(多摩ファミリークリニック)
特集にあたって【大橋博樹】
総論:ポリファーマシー 〜薬の引き算は悩ましい【八田重雄】
コモンな症状にもポリファーマシーは隠れている!~検査値だけではない! こんな症状に要注意【天野雅之,北 和也】
外来でのアプローチの基本 〜7つのステップを踏んで“患者中心のポリファーマシー対策”【宮田靖志】
他院からの処方を整理する 〜薬剤師の視点から【桑原秀徳】
真の疑義照会とは? 〜医師と薬剤師でポリファーマシーを防ぐ【青島周一】
在宅医療におけるアプローチ 〜薬剤師の訪問診療同行から探る解決への糸口【大須賀悠子】
入退院時にすべきこと【矢吹 拓】
お薬手帳の正しい使い方【鈴木邦子】
「それでも薬を飲みたい」と患者さんに言われたら【福士元春】
Column1 余った薬をどうすべき?【佐藤一生】
Column2 薬剤師外来 〜ポリファーマシー解決の1つの手段【八田重雄】

特集関連 多職種座談会

多職種で挑む! ポリファーマシー対策
患者さんの服薬への思いを共有する【大橋博樹,八田重雄,村田絵理奈,中馬三和子】

連載

Common disease診療のための ガイドライン早わかり
第16回 急性上気道炎(かぜ)【岸田直樹】
聞きたい! 知りたい! 薬の使い分け
第16回 外用薬の副作用:きちんと患者さんに説明できますか?【平川聡史,綱分信二】
今こそ臨床研究をはじめよう!忙しい臨床医のための研究実践のコツ
第7回 調査実施のコツ1 〜データ収集に向けて【堤 円香,中澤一弘】
誌上EBM 抄読会 診療に活かせる論文の読み方が身につきます!
第14回 アルツハイマー型認知症に対して抗認知症薬はどの程度有効か?【岡田祐美子,野口善令】
小児科医 宮本先生,ちょっと教えてください!教科書には載っていない小児診療の極意,保護者への伝え方
第5回 「食物アレルギーが心配です…」どう対応する?【宮本雄策】
なるほど! 使える! 在宅医療のお役立ちワザ
第10回 在宅診療で切り札となる漢方薬・鍼灸【樫尾明彦】

購入方法・送料について

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  • 【本書名】Gノート:今日からできる薬の引き算 ポリファーマシー対策〜多職種連携が解決のカギ!
  • 【出版社名】羊土社

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第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) +870円
第2地帯(ヨーロッパ) +870円
第3地帯(アフリカ、南米) +1130円
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第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) +2000円
第2地帯(ヨーロッパ) +2200円
第3地帯(アフリカ、南米) +2400円

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特集関連 多職種座談会

内容見本

多職種で挑む! ポリファーマシー対策

患者さんの服薬への思いを共有する

【大橋博樹,八田重雄,村田絵理奈,中馬三和子】

連載

内容見本

Common disease診療のための ガイドライン早わかり

第16回 急性上気道炎(かぜ)

【岸田直樹】

内容見本

聞きたい! 知りたい! 薬の使い分け

第16回 外用薬の副作用:きちんと患者さんに説明できますか?

【平川聡史,綱分信二】

内容見本

今こそ臨床研究をはじめよう! 忙しい臨床医のための研究実践のコツ

第7回 調査実施のコツ① ~データ収集に向けて

【堤 円香,中澤一弘】

内容見本

誌上EBM 抄読会 診療に活かせる論文の読み方が身につきます!

第14回 アルツハイマー型認知症に対して抗認知症薬はどの程度有効か?

【岡田祐美子,野口善令】

内容見本

小児科医 宮本先生,ちょっと教えてください! 教科書には載っていない小児診療の極意,保護者への伝え方

第5回 「食物アレルギーが心配です…」どう対応する?

【宮本雄策】

内容見本

なるほど! 使える! 在宅医療のお役立ちワザ

第10回 在宅診療で切り札となる漢方薬・鍼灸

【樫尾明彦】

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