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炎症性腸疾患に対抗する生菌製剤の挑戦

Challenges and opportunities for live biotherapeutic products in inflammatory bowel disease
濵地芳典,Jessica Schneider,Joseph R. Maxwell,Vijay Yajnik
Yoshinori Hamaji1)/Jessica Schneider2)/Joseph R. Maxwell2)/Vijay Yajnik3):Pharmaceutical Sciences, Takeda Pharmaceuticals Company1)/ Gastroenterology Drug Discovery Unit, Takeda Pharmaceuticals Company2)/ Clinical Science - GI, Takeda Pharmaceuticals Company3)(武田薬品工業株式会社ファーマシューティカル・サイエンス1)/武田薬品工業株式会社消化器疾患創薬ユニット2)/武田薬品工業株式会社クリニカルサイエンスGI3)
10.18958/7011-00001-0000148-00

Human Microbiome Projectが開始されて15年,マイクロバイオームという言葉は科学界だけではなく,一般の世界にも広く認知されるようになった.科学界の隆盛に呼応して,主に欧米を中心に多くのバイオテックベンチャーが設立されており,そのトップランナーたちはすでに後期臨床試験に差し掛かっている.マイクロバイオーム創薬は炎症性腸疾患の新しい治療方法となり得るのか? そこに残されている課題について,武田薬品工業株式会社の各分野の専門家から意見を得た.

生菌製剤,潰瘍性大腸炎,クローン病,ディスバイオーシス,生物学的製剤(LBP),細菌叢異常(ディスバイオーシス)

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