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プロバイオティクス・シンバイオティクスの医薬品としての可能性

Possibilities in the pharmaceutical applications of probiotics and synbiotics
朝原 崇,金 倫基
Takashi Asahara1)/Kim Yungi2):Yakult Central Institute, Yakult Honsha Co., Ltd.1)/Research Center for Drug Discovery, Faculty of Pharmacy, Keio University2)(株式会社ヤクルト本社中央研究所1)/慶應義塾大学薬学部創薬研究センター2)
10.18958/7011-00001-0000152-00

近年,プロバイオティクスの臨床上の有用性を示唆するデータが急速に蓄積されており,臨床医たちの注目を集めている.プロバイオティクスは,各株によって異なる効能を有することが知られており,多様な疾患の予防や治療への期待が高まっている.しかし,食品サプリメントとして使用されている特定の機能を持ったプロバイオティクスが医薬品として受け入れられるためには,より強いエビデンスや作用機構の解明,法整備が必要である.そこで本稿では,感染性合併症(手術などの治療に伴ってある確率で不可避に生じる感染性の病気や症状)に対する抑制作用をもつシンバイオティクス(プロバイオティクスとプレバイオティクスの組合わせ)を例に,プロバイオティクスおよびシンバイオティクスの医薬品としての可能性について述べたいと思う.

プロバイオティクス(probiotics),シンバイオティクス(synbiotics),エビデンス(evidence),医薬品(drug)

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