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消化管における飲水感知メカニズムの解明

Sensory representation and detection mechanisms of gut osmolality change
Ichiki T, et al:Nature, 602:468-474, 2022
市木貴子,岡 勇輝
Takako Ichiki1)2)/Yuki Oka1):Division of Biology and Biological Engineering, California Institute of Technology1)/Division of Oral Biochemistry, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata University2)(カリフォルニア工科大学1)/新潟大学医歯学総合研究科口腔生化学分野2)
10.18958/7011-00003-0000168-00

飲水後に消化管内で浸透圧変化が感知されることで,飲水抑制が起こることが示唆されてきたが,そのメカニズムは長らく不明だった.われわれは,消化管を制御する迷走神経の感覚神経節をリアルタイムに観察することで,腸管内の水による低浸透圧刺激に特異的に反応する神経群を見出した.さらに,この低浸透圧感知には,肝門脈が主要な働きをしていることを明らかにした.

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