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情動・代謝・炎症応答を制御する扁桃体神経回路の形成メカニズム

Semaphorin 6D tunes amygdalar circuits for emotional, metabolic, and inflammatory outputs
Nakanishi Y, et al:Neuron, 112:2955-2972.e9, 2024
中西由光,泉 真祐子,姜 秀辰,熊ノ郷 淳
Yoshimitsu Nakanishi1)/Mayuko Izumi1)/Sujin Kang2)/Atsushi Kumanogoh1):Department of Respiratory Medicine and Clinical Immunology, Graduate School of Medicine, Osaka University1)/Laboratory of Immune Regulation, World Premier International Research Center Initiative Immunology Frontier Research Center, Osaka University2)(大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫内科学1)/大阪大学免疫学フロンティア研究センター免疫機能統御学2)
10.18958/7623-00003-0001807-00

脳は記憶や情動だけではなく,全身代謝や免疫・炎症応答といった他臓器の機能も制御することが知られているが,情動と全身代謝・炎症応答を共役させる脳内メカニズムは不明であった.今回われわれは,扁桃体の抑制性ニューロンに高発現するSEMA6Dが,スパイン形成およびGABAシグナルの制御を介して情動と自律神経応答(全身代謝,造血)を共役させることを明らかにした.

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