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妊娠における母体臓器のリモデリング

Maternal organ remodeling during pregnancy
豊島文子
Fumiko Toyoshima:京都大学医生物学研究所/東京科学大学難治疾患研究所
10.18958/7683-00001-0001855-00

妊娠期には,胎児の発生を支えるために,母体の生理機能が大きく変化する.母児間の分子相互作用は胎盤を通じてなされるが,母体側の生理変化や代謝変化の制御機構や役割は不明な点が多い.近年,妊娠期において母体のさまざまな臓器で組織幹細胞や前駆細胞が活性化し,生理的な臓器のリモデリングが誘導されることが明らかとなってきた.この母体臓器リモデリングは,母体の代謝,神経ネットワーク,胎児の成長や出生後の形質決定等に重要な役割を果たすことが明らかとなりつつあり,注目を集めている.

組織幹細胞,母体肝臓リモデリング,妊娠期糖代謝

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