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脳実質ミクログリアと脳境界マクロファージ

Parenchymal microglia and non-parenchymal CNS associated macrophages
増田隆博
Takahiro Masuda:Department of Molecular and System Pharmacology, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kyushu University(九州大学大学院薬学研究院薬理学分野)
10.18958/7149-00001-0000285-00

中枢神経系を構成する主要免疫細胞として君臨するミクログリアの傍らで,あまり目を向けられてこなかった第2の脳内マクロファージが存在する.それが,脳境界マクロファージ(CNS associated macrophages,CAMs)である.その存在は数十年前から認知されていたにもかかわらず,これまでミクログリアとCAMsを正確に分けて解析した報告は少ない.しかし,近年の研究技術の進歩に伴って,CAMsに着目した研究も増加しつつあり,その理解も進み始めた.本稿では,これまで明らかになっているCAMsの細胞特性や機能に関して,特にミクログリアとの類似・相違点という観点から概説する.

ミクログリア,脳境界マクロファージ,マクロファージ,中枢神経系

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