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【スマホで読める実験医学】炎症性腸疾患における腸管粘膜の炎症によるクローン選択と発がん
550円
正常な腸管においては陰窩分裂(crypt fission)はごく稀にしか生じず,そのためにクローナルなフィールド形成は腸管上皮には生じない.炎症性腸疾患患者では,慢性的な炎症により破壊と再生がくり返された結果,陰窩分裂が頻繁に生じ,特徴的な遺伝子変異クローンのフィールド形成が起こる.特にIL-17シグナル遺伝子の変異はIL-17Aによる上皮アポトーシスに耐性となるため,正に選択される.これらの遺伝子変異をもつオルガノイドは発がん抑制的に働く.
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