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ヒト免疫学で挑むTph細胞の関節リウマチ病態での機能解明

A challenge of human immunology in the investigation of Tph cell contribution to the pathogenesis of rheumatoid arthritis
吉富啓之,上野英樹
Hiroyuki Yoshitomi1)/Hideki Ueno1)2):Department of Immunology, Graduate School of Medicine, Kyoto University1)/Institute for the Advanced Study of Human Biology, Kyoto University2)(京都大学大学院医学研究科 免疫細胞生物学1)/京都大学ヒト生物学高等研究拠点2)
10.18958/6941-00001-0000005-00

CXCL13産生CD4T細胞はヒト関節リウマチ検体の解析から見出された分画で,一連の研究により末梢組織での免疫機構にかかわる新たなCD4T細胞分画,Tph細胞として提唱された.さらに,Tph細胞はさまざまな自己免疫疾患や悪性腫瘍での免疫機構に関与することが明らかになっている.Tph細胞はTfh細胞と分化機構や機能を一部で共有しつつも,空間的・免疫学的に異なった機能をもつと考えられている.本稿ではTph細胞の機能や疾患との関係を解説するとともに,Tph細胞研究の将来的展望を述べる.

CXCL13,ヘルパーT細胞,Tph細胞,関節リウマチ,ヒト免疫学

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