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マウスの性決定遺伝子Sryにおける「隠れエキソン」と,それがコードする真の性決定因子SRY-Tの発見

The mouse Sry locus harbors a cryptic exon that is essential for male sex determination
Miyawaki S, et al:Science, 370:121-124, 2020
宮脇慎吾,立花 誠
Shingo Miyawaki/Makoto Tachibana:Laboratory of Epigenome Dynamics, Graduate School of Frontier Biosciences, Osaka University/Division of Epigenome Dynamics, Institute of Advanced Medical Sciences, Tokushima University(大阪大学大学院生命機能研究科/徳島大学先端酵素学研究所)
10.18958/6765-00003-0000700-00

哺乳類の性はY染色体にある性決定遺伝子Sryにより決定する.Sryが発見されてから30年間,Sryは1つのエキソンで構成され,ただ一種類のSRYのみをコードすると考えられてきた.今回,われわれはマウスの性決定遺伝子Sryにはこれまで知られていなかった“隠れエキソン”が存在し,そのエキソンがコードするSRY-Tが真の性決定因子であることを明らかにした.

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