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Spikeタンパク質D614G変異がSARS-CoV-2の増殖効率と感染伝播力を高めた

SARS-CoV-2 D614G variant exhibits efficient replication ex vivo and transmission in vivo
Hou YJ, et al:Science, 370:1464-1468, 2020
千葉志穂,河岡義裕
Shiho Chiba1)/Yoshihiro Kawaoka1)2):Department of Pathobiological Sciences, School of Veterinary Medicine, University of Wisconsin-Madison1)/Department of Microbiology and Immunology, Institute of Medical Science, the University of Tokyo2)(ウィスコンシン大学マディソン校 獣医学部1)/東京大学医科学研究所 感染免疫部門 ウイルス感染分野2)
10.18958/6817-00003-0000751-00

新型コロナウイルスSARS-CoV-2のSpikeタンパク質におけるアミノ酸変異D614Gは,その出現以来またたく間に世界中で優勢になった.本研究では,人工合成したウイルスを用いて,D614G変異が,SARS-CoV-2のより高い感染効率と増殖性に寄与すること,さらに,動物個体間での飛沫による感染伝播の効率を高めることを明らかにした.

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