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トランスニトロシル化ネットワークがアルツハイマー病の発症に寄与する

Noncanonical transnitrosylation network contributes to synapse loss in Alzheimer’s disease
Nakamura T, et al:Science, 371:doi:10.1126/science.aaw0843, 2021
中村智尋,Stuart A. Lipton
Tomohiro Nakamura/Stuart A. Lipton:Department of Molecular Medicine, The Scripps Research Institute(スクリプス研究所・分子医科学部門)
10.18958/6817-00003-0000754-00

老化脳におけるシナプス数の減少がアルツハイマー型認知症の発症に関与することが知られていたが,その分子機序については不明な部分が多く残されていた.今回,われわれは,活性窒素種がタンパク質間を転移(トランスニトロシル化)して神経シナプスの破綻を引き起こすことでアルツハイマー症の病理過程に寄与する可能性を明らかにした.

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