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皮膚常在細菌株移植によるアトピー性皮膚炎の治療法確立と第1相二重盲検ランダム化比較試験による評価

Development of a human skin commensal microbe for bacteriotherapy of atopic dermatitis and use in a phase 1 randomized clinical trial
Nakatsuji T, et al:Nat Med, 27:700-709, 2021
仲辻晃明
Teruaki Nakatsuji:Department of Dermatology, University of California, San Diego(カリフォルニア大学サンディエゴ校,医学部皮膚科)
10.18958/6859-00003-0000787-00

黄色ブドウ球菌は,アトピー性皮膚炎患者の皮膚に高頻度で定着し,疾患を悪化させる.本研究では,黄色ブドウ球菌に拮抗作用をもつ皮膚常在細菌株を用いてアトピー性皮膚炎に対する皮膚細菌移植療法を確立し,二重盲検ランダム化比較試験により評価した.皮膚常在細菌株移植法は,有害事象なく黄色ブドウ球菌の増殖を抑え,対照に比較して皮膚炎を軽減させた.

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