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がんおよびがん免疫治療におけるトロゴサイトーシスかじる? 呑み込む? 貪食の多様性:トロゴサイトーシスとエフェロサイトーシス

川島雅晴,幸谷 愛
Masaharu Kawashima1)2)/Ai Kotani2):Division of Clinical Oncology and Hematology, The Jikei University School of Medicine1)/Department of Innovative Medical Science, Tokai University2)(東京慈恵会医科大学腫瘍・血液内科1)/東海大学医学部先端医療科学2)
10.18958/6889-00002-0000799-00

新しいシグナル伝達の型として,細胞が細胞を食べる貪食コミュニケーションに注目が集まっている.これまで標的を丸呑みすると考えられてきた貪食に,細胞が細胞を生きたままかじるトロゴサイトーシスという概念が加わり,多くの現象を制御していることが明らかになってきた.トロゴサイトーシスと,死細胞を貪食するエフェロサイトーシスには興味深い共通点と相違点が存在する.これらの点から垣間みられる,「貪食」の生理的意義,新たな可能性と,より幅広い分野へのかかわりを伝えたい.(企画/森岡 翔)

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