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Data-visitingモデルによる機微性の高いデータ共有セキュリティレベルの異なる大容量データの共有

Data-sharing by Data-visiting model. A proposal to realize data sharing of divergent, big and sensitive data
木下賢吾,岡村容伸
Kengo Kinoshita1)〜3)/Yasunobu Okamura1)3):Tohoku Medical Megabank Organization1)/Graduate School of Information Sciences2)/Advanced research center for innovations in next-generation medicine, Tohoku University3)(東北大学 東北メディカル・メガバンク機構1)/大学院情報科学研究科2)/未来型医療創成センター3)
10.18958/6987-00001-0000090-00

生命科学研究には多くのデータが必要な時代になってきた.そのため,研究データの共有が活発に行われるようになってきている.そのなかで,ヒト対象研究で得られたデータは,そのデータがプライバシーなどへの配慮からデータの取扱に注意を要するため,データ共有が進んでいないのが現状である.しかも,ゲノム情報など遺伝情報を含む場合には,データの機微性だけでなく容量の大きさも課題となってくる.本稿では,その解決策の一つとして,Data-visitingモデルによるデータの共有について議論する.あわせて,東北メディカル・メガバンク計画での実装事例や,現在構築が進んでいるCANNDsの紹介を行う.

データ共有,Data-visitingモデル,データの機微性,東北メディカル・メガバンク計画,CANNDs

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