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吸収促進剤

きゅうしゅうそくしんざい

吸収促進剤は,消化管粘膜やその他の粘膜を透過しにくい薬物に対して,粘膜に作用しその性質を変化させることにより,薬物の透過を改善することのできる製剤添加物の総称である.実用化の例として,中鎖脂肪酸であるカプリン酸ナトリウムを吸収促進剤として添加したampicillin,ceftizoximeのような抗生物質の坐剤,その他,N-[8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸ナトリウム(SNAC)を吸収促進剤として添加した糖尿病治療薬semaglutideの経口投与製剤がある.(実験医学2023年1月号より)

生理活性ペプチドのドラッグデリバリーシステムの開発実験医学2023年1月号

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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