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生体ペプチドを基盤とした中分子創薬

Mid-size drug discovery based on biomolecule-derived peptides
髙山健太郎
Kentaro Takayama:Department of Environmental Biochemistry, Kyoto Pharmaceutical University(京都薬科大学衛生化学分野)
10.18958/7173-00001-0000340-00

中分子創薬におけるモダリティとして近年注目されているペプチドであるが,生体ペプチドの視点に立つと歴史は古い.1923年に世界初のインスリン製剤が発売されて以降,糖尿病治療をはじめとして,生体ペプチド研究に基づく医薬品の貢献は現代まで連綿と続いている.これは,一世紀を超えて精力的に行われてきた生体ペプチドの探索研究と機能解析研究によって,生命維持活動におけるペプチドの果たす役割が解明されてきた賜物である.メタボリックシンドロームが久しく問題となる今も,代謝制御にかかわる生体ペプチド研究は進展し続けている.

生体ペプチド,インクレチン,ニューロメジンU,アゴニスト

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