この記事は有料記事です
(残り約7,700文字)
-
【スマホで読める実験医学】がん光免疫療法におけるキャリアとしてのペプチドの可能性
550円
2020年,がんの新たな治療法として,近赤外光免疫療法(NIR-PIT)が認可された.NIR-PITでは,がん細胞に結合する抗体と光感受性化合物IR700の複合体(抗体-IR700)を薬剤として用い,腫瘍に光照射することで細胞障害を誘導して治療を行う.NIR-PIT薬剤において,抗体はIR700をがん細胞へ運搬するキャリアとして働く.抗体と比較し,ペプチドは安価に製造できるため,キャリアとしてペプチドは利用価値が高いと考えられる.しかし,最近われわれは,抗体とペプチドでは,主要な細胞障害メカニズムが異なることを報告した.本稿では,抗体-IR700を用いたNIR-PITのメカニズムと,ペプチド-IR700のメカニズムとの違いを概説する.
この記事は有料記事です
(残り約7,700文字)
【スマホで読める実験医学】がん光免疫療法におけるキャリアとしてのペプチドの可能性
550円