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腸内細菌構成成分の肝移行によるSASP因子の放出と肝がんの進展機構

Components of the intestinal microbiota in liver tissue induce SASP factor release and promote hepatocellular carcinoma
Yamagishi R, et al:Sci Immunol, 7:eabl7209, 2022
山岸良多,大谷直子
Ryota Yamagishi/Naoko Ohtani:Department of Pathophysiology, Osaka Metropolitan University Graduate School of Medicine(大阪公立大学大学院医学研究科病態生理学)
10.18958/7173-00003-0000349-00

細胞老化を起こした細胞では,細胞老化随伴分泌現象(SASP)が生じ,がん微小環境の悪化等に関与する.本研究では,グラム陽性腸内細菌の細胞壁成分であるリポタイコ酸が,腸管バリアの脆弱化により肝臓に移行・蓄積し,それがトリガーとなって,ガスダーミンDのN末端による小孔が老化肝星細胞上に形成され,SASP因子を放出させる分子機構を明らかにした.

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