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結合親和性

けつごうしんわせい

タンパク質とリガンドの間の結合親和性は,実験値としては解離定数(Kd)で表される.Kdは,統計熱力学の式ΔG=-RT lnKd(Rは気体定数,Tは絶対温度)によって,結合状態と解離状態のギブスの自由エネルギー差(ΔG)と関係づけられる.Kdを正確に測定することは難しいため,阻害定数(Ki)やIC50値をその代わりに用いることがあるが,厳密には別のファクターが入ってくるため,計算の予測値との相関を調べる場合にはKdが望ましい.(実験医学増刊3210より)

構造生命科学で何がわかるのか,何ができるのか

最先端のタンパク質解析技術から構造情報の活用事例,創薬展開まで

田中啓二,若槻壮市/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです