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フコシル化

ふこしるか

タンパク質や脂質のような生体高分子にL-フコースを酵素的に付加する反応のことである.L-フコースは6-デオキシ-L-ガラクトースに相当するものであり,哺乳類でみられるその他の六単糖とは2点の構造的相違点をもつ.1つ目は6位の炭素に水酸基がみられない点,2つ目は異性体としてD体ではなく,L体を使用する点である.フコシル化は,がんや炎症と密接な関係をもつ.(実験医学増刊3110より)

第三の生命鎖 糖鎖の機能と疾患

がん,糖尿病,筋ジストロフィー発症との関わりからマーカー・合成法の開発,技術革新まで

門松健治,遠藤玉夫,岡 昌吾,北川裕之/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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