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レーザーの基本波と高調波

れーざーのきほんはとこうちょうは

レーザー光では,光子(量子化された光)が空間的に高密度に集中しており,さらにパルスレーザーの光では光子が時間的にも集中している.このような高密度の光子が非線形光学結晶に入射すると,そこで2つの光子が吸収されて1つの光子を発生する現象が起こる.その結果,光子1つのエネルギーが2倍になり,光がそのエネルギーに対応する波長に変換される.このように変換されたレーザーの光をレーザーの第2高調波と呼ぶ.同様の原理で3つの光子から1つの光子を発生させることができ,これをレーザーの第3高調波と呼ぶ.これらの高調波と区別する意味で,その元になったレーザーの光をレーザーの基本波と呼ぶ.(バイオテクノロジージャーナル52より)

生きた細胞を自在に操るテクノロジーレーザー技術が拓くナノバイオの新しい世界

落谷孝広/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです