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細胞老化特異的ヘテロクロマチン構造

さいぼうろうかとくいてきへてろくろまちんこうぞう

細胞老化特異的ヘテロクロマチン構造(SAHF).2003年に,老化細胞ではヒストン3リジン9のトリメチル化(H3K9me3)が亢進するためにヘテロクロマチン領域が増加し,細胞増殖に必要な遺伝子の発現が抑制される特殊な染色体構造がみられるようになることが報告された.この特殊な染色体構造はSAHFとよばれ,細胞老化の誘導に重要であると提唱された.しかし,その後,SAHFの形成は細胞老化の誘導に必要ないことが明らかになり,現在ではSAHFの重要性が疑問視されている.(実験医学増刊312より)

ヒトと医学のステージへ拡大する細胞周期2013

がん治療と生命現象の解明をめざして

中山敬一/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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