骨リモデリングは，骨表面の実行細胞である破骨細胞と骨芽細胞による連続した制御システムであり，破骨細胞が古い骨を破壊し開始され，骨芽細胞がその欠失部分に骨基質を充填し骨形成を行う．骨に埋没した骨細胞と骨表面の破骨細胞や骨芽細胞は，密接な細胞間ネットワークを形成し，骨細胞が力学的な刺激やホルモンなど生理活性物質を感知し，骨表面の細胞へ応答反応させ，骨の恒常性を制御している．（実験医学増刊387より）

疾患に挑むメカノバイオロジー

循環器、運動器、がん、再生・発生に生体内の力はどうかかわるのか

曽我部正博／編