スマホで読める実験医学
550円

骨細胞が産生するSema3Aはエストロゲンの作用を調節し骨老化を抑制する

Autoregulation of osteocyte Sema3A orchestrates estrogen action and counteracts bone aging
Hayashi M, et al:Cell Metab, 29:627–637, 2019
林 幹人,中島友紀,高柳 広
Mikihito Hayashi1)2)/Tomoki Nakashima1)2)/Hiroshi Takayanagi3):Department of Cell Signaling, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Tokyo Medical and Dental University1)/Japan Agency for Medical Research and Development, Core Research for Evolutional Science and Technology(AMED-CREST)2)/Department of Immunology, Graduate School of Medicine and Faculty of Medicine, The University of Tokyo 3)(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子情報伝達学1)/日本医療研究開発機構AMED-CREST2)/東京大学大学院医学系研究科免疫学3)
10.18958/6377-00003-0001270-00

閉経によるエストロゲン欠乏および加齢と骨量減少の関連は明らかであったが,そのメカニズムに骨細胞がどのようにかかわっているかは不明であった.今回,われわれは骨細胞の発現するSema3Aが自身や周囲の骨細胞の発現する受容体を介して細胞生存を促進することで骨恒常性に必須の役割を果たしており,エストロゲン欠乏や加齢によって発現低下することを示した.

この記事は有料記事です

(残り約4,600文字)

  • 【スマホで読める実験医学】骨細胞が産生するSema3Aはエストロゲンの作用を調節し骨老化を抑制する
    550円

関連書籍

実験医学 2019年6月号

細胞内の相分離

タンパク質や核酸分子を整理し、反応の場を作り、生命を駆動する

  • 加藤昌人,廣瀬哲郎/企画
  • 定価:2,200円(本体2,000円+税)