スマホで読める実験医学
550円

植物に「鼻」はあるか?:植物における匂いを感知する受容体候補の発見

Transcriptional regulators involved in responses to volatile organic compounds in plants
Nagashima A, et al:J Biol Chem, 294:2256-2266, 2019
東原和成,永嶌鮎美
Kazushige Touhara1)〜3)/Ayumi Nagashima1)2)4):Department of Applied Biological Chemistry, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo1)/ERATO Touhara Chemosensory Signal Project, JST, The University of Tokyo2)/International Research Center for Neurointelligence(WPI-IRCN),The University of Tokyo Institutes for Advanced Study3)/Center For Biological Resources and Informatics, Tokyo Institute of Technology4)〔東京大学大学院農学生命科学研究科1)/ERATO東原化学感覚シグナルプロジェクト2)/東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)3)/東京工業大学バイオ研究基盤支援総合センター4)
10.18958/6377-00003-0001269-00

不思議の国では植物たちが会話をしている.それは匂いによるコミュニケーションかも.動物においては,匂いは7回膜貫通型受容体によって感知されるが,植物にはそのような受容体遺伝子も神経もない.ではどのようにして匂いを感じているのか.今回,タバコをモデル植物として用いて,植物では匂いを感知する「匂い受容体」が核内の転写制御因子である可能性を見出した.

この記事は有料記事です

(残り約5,100文字)

  • 【スマホで読める実験医学】植物に「鼻」はあるか?:植物における匂いを感知する受容体候補の発見
    550円

関連書籍

実験医学2019年6月号 Vol.37 No.9

細胞内の相分離

タンパク質や核酸分子を整理し、反応の場を作り、生命を駆動する

  • 加藤昌人,廣瀬哲郎/企画
  • 定価:2,200円(本体2,000円+税)