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免疫チェックポイント阻害剤

めんえきちぇっくぽいんとそがいざい

がんを認識し排除する細胞傷害性T細胞は,腫瘍の変異由来抗原由来ネオアンチゲンを認識し,傷害する.しかし,活性化したリンパ球はそのフィードバック機構としてPD-1を発現,がん細胞やがん細胞周囲の免疫担当細胞にそのリガンド(PD-L1)を発現し,不活性化する.この免疫活性化のブレーキを解除するのがICIである.現在,PD-1やPD-L1以外にも免疫活性に対し負に作用する免疫チェックポイント分子は多く発見されており,その阻害剤は新規がん免疫治療薬として臨床開発が進んでいる.(実験医学増刊4217より)

マイクロバイオームと医療応用 全身の微生物叢が生理機能と病態をいかに制御するか?

長谷耕二/編

Tリンパ球の機能を抑制する分子(免疫チェックポイント分子)に対する阻害剤.免疫チェックポイント阻害剤を投与することにより,Tリンパ球の機能抑制が解除され,抗腫瘍免疫応答が増強される.代表的な免疫チェックポイント分子であるPD-1とCTLA-4に対する阻害抗体の臨床応用が進んでいる.(実験医学増刊3915より)

神経免疫 メカニズムと疾患

神経系と免疫系を結ぶ分子機構の解明からバイオマーカー・治療標的の探索まで

山村 隆/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです