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がん細胞と腫瘍微小環境を制御するPin1をターゲットにした新しい膵がん治療戦略

Targeting Pin1 renders pancreatic cancer eradicable by synergizing with immunochemotherapy
Koikawa K, et al:Cell, 184:4753-4771, 2021
肥川和寛,中村雅史,Kun Ping Lu
Kazuhiro Koikawa1)〜4)/Masafumi Nakamura4)/Kun Ping Lu1)〜3)5):Division of Translational Therapeutics1)/Department of Medicine2)/Cancer Research Institute, Beth Israel Deaconess Medical Center, Harvard Medical School3)/Department of Surgery and Oncology, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University4)/Chemical Biology and Therapeutics Science Program, Broad Institute of MIT and Harvard5)(ベス イスラエル ディアコーネス メディカルセンター,ハーバード大学医学部,トランスレーショナル治療部門1)/医学部門2)/がん研究所3)/九州大学大学院医学研究院 臨床・腫瘍外科4)/ブロード研究所,ハーバード大学,マサチューセッツ工科大学5)
10.18958/6977-00003-0000042-00

薬剤抵抗性,免疫抑制性の膵がん微小環境は膵がん予後不良の要因となっているが,その詳細なメカニズムは不明である.また,多くのがん種で高発現がみられるPin1は,膵がんにおいても高発現であるが,その役割についても十分にわかっていない.今回,われわれはPin1が膵がんおよび膵間質のCAFを介して,膵がんの進展を促進するとともに,薬剤抵抗性,免疫抑制性の膵がん微小環境の形成を促進していることを明らかにした.

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