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APG遺伝子,ATG遺伝子

APGいでんしATGいでんし

オートファジー関連遺伝子.「APG遺伝子」は大隅氏らの変異株をもとにした遺伝子名である.2つだけ「欠番」があった.apg11はapg7と同一であることが後にわかり,またapg15は後に取得されたapg16と同一であった.apg15変異には非常に複雑な変異抑制機構が存在していたため,それがapg16と同一であることに当時は気づかれなかった(私の責任がとても大きい).他のグループからもオートファジー関連遺伝子の報告があったため,2003年に名称がATGに統一された.APG遺伝子の番号はそのままATGに引き継がれたが,欠番に相当するAtg11とAtg15には旧APGではない遺伝子(Cvt9とAut5/Cvt17)が割り振られた.それらはオートファゴソーム形成とは直接関係ないため注意が必要である.(実験医学増刊262より)

タンパク質の分解機構

ユビキチン,プロテアソーム,オートファジー,プロテオリシスなど分解装置の作動機構と病態生理作用

田中啓二/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです