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DMBA/TPA

マウスの皮膚に発がん性物質であるDMBA〔7,12- dimethylbenz(a)anthracene〕を回塗布することでH-ras遺伝子にがん変異を誘発し(イニシエーション),その後炎症誘発物質であるTPA(12-O-tetradecanoylphorbol-13-acetate)をくり返し塗布することで良性腫瘍が形成される(プロモーション).皮膚に形成される良性腫瘍のうち(マウスの系統によっても異なるが)数%程度が扁平上皮がんに進展することから,2段階皮膚腫瘍形成モデルとして広く用いられる実験方法である.(実験医学増刊2920より)

がん幹細胞—ステムネス,ニッチ,標的治療への理解

genetic/epigenetic変異,微小環境,エネルギー代謝の特異性から見えてくる,治療抵抗性がん克服の戦略

須田年生/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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