Granger因果性解析
GRANGERいんがせいかいせき
同時に計測された複数の時系列間の「因果性」をあらわす指標.もともとは経済学の分野において導入された概念で,ある時系列A(例えば日経平均株価)の現在の値を予測するのに,その時系列自身の過去の値を用いた場合に比べて,それと同時に記録された別の時系列B(例えばドル円為替レート)の過去の値を取り込んだ方がAの予測精度が上がれば,それはBがAに対して影響力をもつことを示唆する.近年では経済学だけでなく,神経科学の分野にもその解析方法が応用され,個々のニューロンやその集団同士士の相互作用の向きと強さを調べる目的で用いられるようになってきた.(実験医学2016年7月号より)
記憶―その瞬間に脳で何が起きているのか?
記憶を形成し、維持し、呼び起こすメカニズム
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです