実験医学 キーワード集 検索へ行くボタン

H2AFY遺伝子

H2AFYいでんし

ヒストンは真核生物のクロマチンを構成する塩基性核タンパク質の一群であり,このうち4つはコアヒストン(H2A,H2B,H3,H4)とよばれる.2つのH2A-H2BのヘテロダイマーとH3-H4テトラマーより構成されたオクタマーを形成し,約146 bpのDNAを巻き込みヌクレオソームを構成する.このヌクレオソームはクロマチンの最小構成単位である.H2Aには,H2A1とH2A2という主要なバリアントとH2AX,H2AZ,マクロH2A1,マクロH2A2,H2A-Bbdというマイナーバリアントが存在する.このうち今回注目してるのはH2AFY(H2A histone family,member Y)遺伝子で,その産物はマクロH2A1であり,C末端に30 kDのマクロドメイン構造をもつ.(実験医学2012年10月号より)

脳疾患のバイオマーカーとオプトジェネティクス

岡澤 均/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです