IL-17
IL-17はヘルパーT細胞サブセットTh17のほかγδT細胞や自然リンパ球(innate lymphoid cell)からも産生され,さまざまな病態に関わっている.IL-17にはIL-17AとIL-17Fが存在するが,ノックアウトマウスを用いた解析から,関節炎などの自己免疫疾患やアレルギー性炎症応答の発症においてはIL-17FではなくIL-17Aが中心的な役割を果たし,黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)やCitrobacter rodentium の粘膜上皮感染防御においてはIL-17FはIL-17Aと同等か,むしろIL-17Fの方が重要な役割を果たしていることが明らかにされている.(実験医学増刊2620より)
樹状細胞による免疫制御と臨床応用
T細胞制御機構の理解から,樹状細胞療法の開発,自己免疫疾患・感染症の病態解明とその治療まで
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです