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N-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)-3-メトキシアニリン試薬

NえちるN2ひどろきし3するほぷろぴる3めときしあにりんしやく

トリンダー試薬の一種である.生体試料中に存在する多くの類似物中の特定成分を選択的,再現よく検出するために,酵素のもつ厳密な基質特異性が利用される.たとえば,グルコース,コレステロールの定量ではそれぞれグルコースオキシダーゼ,コレステロールオキシダーゼが利用され,生成する過酸化水素(H2O2)を測定する.この際,4-アミノアンチピリン(4-AA)とTOOSなどのトリンダー試薬を組み合せることにより,ペルオキシダーゼの共存下呈色物質を生じるため,微量H2O2の定量が可能である.TOOSはそのようなトリンダー試薬としてさまざまな物質の臨床分析へ応用されている.(実験医学増刊322より)

研究成果を薬につなげる アカデミア創薬の戦略と実例

長野哲雄/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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