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P-糖タンパク質

Pとうたんぱくしつ

P-糖タンパク質は細胞膜を6回貫通する膜貫通領域と細胞内のATP結合部位のユニットが2つ連続する構造をしている.P-糖タンパク質はがん細胞に限らず,正常細胞でも発現していて,物質透過の関門として機能している.がん細胞においてP-糖タンパク質は,ドキソルビシン,ビンクリスチン,パクリタキセル,エトポシドなどの抗がん剤をATP依存性に細胞外に排出する薬物トランスポーターとして働いている.(実験医学増刊2920より)

がん幹細胞—ステムネス,ニッチ,標的治療への理解

genetic/epigenetic変異,微小環境,エネルギー代謝の特異性から見えてくる,治療抵抗性がん克服の戦略

須田年生/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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