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X-SCID

SCID(スキッド)は,severe combined immuno-deficiencyの略で,重症複合免疫不全症と訳される.この病名は,細胞性免疫(Tリンパ球がかかわる)と液性免疫(B細胞がかかわる)の両方が不全をきたし,重症になりやすいことに由来する.X-SCIDは,SCIDの1つで,X-linked SCIDの略.原因遺伝子IL2RGがX染色体上にあり(X-linked)伴性劣性の遺伝様式をとる.X-SCIDはSCIDの半数を占め,日本では年間数名の発症.X-SCIDは,いつの時代でもそのとき,最先端の細胞治療(骨髄移植や遺伝子治療やゲノム編集治療など)の対象疾患としてよくとり上げられる.(実験医学増刊382より)

いま、本格化する 遺伝子治療

遺伝性疾患・がんと戦う新たな一手

小澤敬也/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです