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alarmin

Toll様受容体(Toll-like receptor:TLR)に代表されるパターン認識受容体が病原体固有に存在するパターン構造(pathogen-associated molecular patterns:PAMPs)を認識する一方,細胞死によって放出される細胞内分子もまた受容体によって認識される.「alarmin」は感染や傷害によって誘導されるネクローシスのような細胞死,または通常の輸送経路である小胞体―ゴルジ体経路を介さない経路によって細胞外に放出にされ,炎症応答を誘導する分子の総称である.代表的なalarmin としてHMGB1(high mobility group box 1),IL-1αやIL-33のようなサイトカインやHSP(heat shock protein),S100タンパク質などが知られている.(実験医学増刊347より)

細胞死 新しい実行メカニズムの謎に迫り疾患を理解する

ネクロプトーシス、パイロトーシス、フェロトーシスとは?死を契機に引き起こされる免疫、炎症、再生の分子機構とは?

田中正人,中野裕康/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです