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好酸球性アレルギー炎症と神経免疫連関:組織特異的な神経免疫応答の制御

Neuro-immune cross talk promotes tissue-dependent type 2 inflammation
溜 雅人,松本健治
Masato Tamari/Kenji Matsumoto:Department of Allergy and Clinical Immunology, National Research Institute for Child Health and Development(国立成育医療研究センター研究所免疫アレルギー・感染研究部)
10.18958/7539-00001-0001720-00

アレルギー炎症は主に皮膚,肺,消化管などのバリア組織で生じる2型免疫反応である.代表的なアレルギー疾患として,アトピー性皮膚炎(皮膚),気管支喘息(肺)などがあり,病態形成には2型サイトカイン(IL-4,IL-5,IL-13など)が共通して重要な役割を担う.しかし,背景の病態形成メカニズムが類似する一方で,皮膚や肺,消化管における2型炎症は組織特異的な臨床像を呈する.本稿では,近年明らかになってきた末梢神経系と免疫系の連関に注目して,組織特異的な2型炎症の制御メカニズムについて最新の知見をまとめ,考察を加える.

アレルギー,2型炎症,2型サイトカイン,神経ペプチド,2型自然リンパ球(ILC2),神経免疫連関(neuro-immune cross talk)

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