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腸脳相関と腸における神経・免疫・腸内細菌叢の相互作用

Gut-brain axis and the interaction of the nervous system, immune system, and microbiota in the gut
須永将梧,寺谷俊昭,三上洋平,金井隆典
Shogo Sunaga/Toshiaki Teratani/Yohei Mikami/Takanori Kanai:Division of Gastroenterology and Hepatology, Department of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University〔慶應義塾大学医学部内科学(消化器)〕
10.18958/7539-00001-0001718-00

神経と炎症性腸疾患の関連の歴史は古く,臨床的にも中枢神経疾患との関連は知られているが,これまで脳が腸管環境の変化を認識する機構や,脳と腸の間の情報を伝達する神経回路については不明な点が多かった.過去10年間,遺伝子操作手技やomics解析の急速な進歩に伴い,腸脳相関に関する新発見が次々にもたらされている.腸脳相関の研究が隆盛のなかで,本稿では,腸脳相関を司る神経回路を介した脳と腸の制御機構について,神経系・腸管免疫・蠕動など幅広い腸脳相関に関する研究における最近の知見をまとめてみたい.

腸脳相関,炎症性腸疾患,炎症反射,腸内細菌叢

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