実験医学 キーワード集 検索へ行くボタン

排除体積効果

はいじょたいせきこうか

巨大分子(macromolecule)によって占められた体積による熱力学的な効果.細胞質の20~40%の体積はタンパク質などの巨大分子によって占められている.巨大分子によって体積が排除されると,巨大分子が互い接近することで分子の配置空間が増加し,系のエントロピーが増える.この熱力学的な効果により,分子間に引力が働く.これが排除体積効果による枯渇相互作用(depletion interaction)であり,結果的に解離定数を減少させる.(実験医学2013年11月号より)

数理的アプローチで迫る がんの本当の姿

新たな治療戦略を描きだせ!

松田道行/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです