実験医学 キーワード集 検索へ行くボタン

カップリング因子

かっぷりんぐいんし

成体における骨リモデリングでは骨吸収と骨形成のバランスが保たれており,破骨細胞によって吸収された骨は骨芽細胞によって埋め戻される,カップリング機構とよばれるしくみが働いている.このプロセスに関与する因子はカップリング因子とよばれ,破骨細胞,もしくは破骨細胞による骨吸収に由来し,骨芽細胞による骨形成を活性化する.これまでに,骨吸収に伴って骨から放出・活性化されるTGF-βやIGF-1がカップリング因子として機能する可能性が示唆されている.(実験医学2013年4月号より)

骨代謝ー「見えざる手」が制御する骨破壊と骨形成

リウマチ・骨粗鬆症の発症機構と分子標的治療

田中 栄/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです