キッチンCOVID19テスト
きっちんCOVID19てすと
検査施設,大型機器,専門人材が必要で少なくとも数時間かかる定量的PCRに対して,CRISPRはいつでもどこでも誰でもできる簡単で迅速なCOVID19テストを可能にした(詳細は吉見・真下の稿を参照).キッチンCOVID19テストは,これらの手法は競合するものではなく,パンデミックで破壊された社会生活を取り戻す手段と位置付けられている.すなわち朝起きてキッチンでCOVID19テストをしてから学校や仕事へ向かう,入場前にCOVID19テストをしてからレストランでのディナーやスポーツ音楽イベントを楽しむ,飛行機や列車搭乗前にCOVID19テストをしてから旅に出る,などの用途に用いられる.サイエンスの力で人々の日常社会を取り戻す,これがMITおよびブロード研究所が提唱するCRISPRによる“キッチンCOVID19テスト”のコンセプトである.(実験医学2021年5月号より)
ゲノム編集“プライム”タイムへようこそ実験医学2021年5月号解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
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