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シグナル仮説

しぐなるかせつ

細胞内のオルガネラや細胞外へ運搬されるタンパク質では, リボソームで合成された直後にはN末端に延長配列(シグナル配列とよばれる)が存在し,これが荷札となって目的地へと輸送されるという仮説.延長配列は,目的のオルガネラに到着すると切断されるため成熟型タンパク質には存在しなくなる.ただし後の研究によって,核へ輸送されるタンパク質や,ペルオキシソームへ輸送されるタンパク質の一部においては,シグナルはN末端に存在せず,また切断も受けないことが判明している.1999年ノーベル医学生理学賞の受賞につながった.(実験医学2013年7月号より)

グリア細胞が心を動かす!

脳回路の情報処理を調律するメカニズム

和氣弘明/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです