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センチネルリンパ節

せんちねるりんぱせつ

癌組織からもっとも直接的にリンパ流を受けるリンパ節で,もっとも転移のリスクが高いと考えられている.このリンパ節内における癌細胞の有無が,その癌病変が発生部位のみに局在する病期か,すでに全身に広がっている病期かの診断根拠となっている.担がん領域から流出するリンパ液が最初に流入するリンパ節のこと.見張りリンパ節ともよばれる.がんの種類と部位によっては,まずセンチネルリンパ節を切除し,病理組織学的にがんの転移が認められなければ,それより末梢のリンパ節郭清を省略する,という縮小手術も成立する.(実験医学増刊272より)

癌と微小環境

癌幹細胞,浸潤・転移,血管新生のメカニズムと環境応答を標的とした治療・創薬の新展開

江角浩安,高倉伸幸,宮園浩平,森 正樹/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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