プレパルス抑制
ぷれぱるすよくせい
驚愕音などの刺激(パルス)に対して動物は驚愕反応を見せるが,パルスの直前に微弱な刺激音(プレパルス)を先行させることによりパルスに対する驚愕反応が大幅に抑制される現象をプレパルス抑制という.感覚運動ゲーティング(感覚情報を入力処理して運動器へ出力する際に脳が行う情報処理)が正常に働いている場合には高い抑制能が観察されるが,統合失調症やハンチントン舞踏病のような神経変性疾患およびこれらのモデルマウスでは,プレパルス抑制の低下が観察される.(実験医学2021年6月号より)
精神疾患とオートファジー異常実験医学2021年6月号解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
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